ご挨拶
事業内容
私たちは、次世代の水素製造技術「SOEC(固体酸化物形電解セル)」の研究・開発・実証を軸に、クリーンエネルギーの社会実装に取り組んでいます。
特に注力しているのは、従来の大規模・集中型とは異なる、「その場で・必要なときに・必要な量の水素をつくる」分散型・随時利用型の水素製造装置の開発です。これにより、工場や物流拠点、商業施設など、さまざまな現場で水素を自ら生産・利用する“個産個消”が可能となり、水素利用の可能性が飛躍的に広がります。
また、当社は令和4年度より、大阪府の「カーボンニュートラル技術開発・実証事業補助金」の採択を受け、SOECを用いた水素製造装置の構築を開始。令和5年度には、直流電源や水蒸気発生装置などの周辺機器と組み合わせた高効率な実証運転を実施しました。
さらに現在は、SOECとSOFC(固体酸化物形燃料電池)を統合したハイブリッドシステムの開発も進行中です。高温排熱の回収・再利用や、CO₂回収との連携による水素・メタンの同時生成といった、より高度なエネルギー循環システムの実装にも挑んでいます。
今後の展望
私たちが目指すのは、水素の製造と利用が“特別な技術”ではなく、誰もが使えるインフラになる社会です。
製造した水素は、燃料電池フォークリフト、燃料電池車(FCV)、FCトラックなどに活用される見込みです。
将来的には、分散型水素社会の構築と実用化に向けた取り組みを加速していきます。
水素のある未来を、もっと身近に。
私たちは、水素エネルギーを活用した脱酸素社会の構築を目指します。